ウィルゲートは2024年12月12日、フリーランスに関する調査結果を発表しました。フリーランス(業務委託)の導入経験がある採用担当者や経営者を対象に、導入の理由や課題、採用時のポイントなどを聞いています。
フリーランスを活用する理由を聞いた結果が図1です。正社員や派遣社員ではなくフリーランスを採用するに至った理由も合わせて聞いています。

導入の理由でもっとも多かったのは、「社内で特定のスキルや経験が不足していたため」で46.0%でした。2位は「プロジェクトベースで人材が必要だったため」(42.6%)、3位は「新規事業やプロジェクトの立ち上げのため」(29.5%)でした。一方、正社員や派遣社員ではなくフリーランスを採用した決め手でもっとも多かったのは、「必要な時だけ契約できる柔軟性」で42.0%でした。「正社員・派遣社員よりもコストを抑えることができる」(40.7%)、「特定の専門スキルをすぐに活用できる」(36.6%)と続きます。柔軟性やコスト削減を重視し、専門性を効率よく活用するメリットを享受したい企業が多いことが窺えます。
フリーランスのスキルにギャップがあったかどうかを聞いた結果が図2です。フリーランス導入で失敗した理由も合わせて聞いています。

フリーランスのスキルのギャップを聞いたところ、「やや感じた」が49.1%でもっとも多く、「感じた」(25.9%)を合わせると7割以上の企業が、フリーランスの実際のスキルにギャップを感じていたことが分かります。採用時にスキルをどう評価するのかが課題として浮き彫りになっています。
フリーランスの導入で失敗した理由を聞いたところ、「期待していたスキルや成果が発揮されなかった」がもっとも多く34.7%でした。次いで「期待していた能力と実際の能力の差のスキルミスマッチがあった」(33.6%)、「チーム内でのコミュニケーション不足」(27.5%)でした。
フリーランスとのコミュニケーションで難しかったことを聞いた結果が図3です。

もっとも多かったのは「チームとのコミュニケーション不足」で38.7%でした。2位は「業務指示や目標の共有がうまくいかなかった」(31.8%)、3位は「オンラインコミュニケーションに限界を感じた」(30.4%)でした。
フリーランスを採用する際に重視したポイントは何か。その結果が図4です。フリーランスの業務を円滑に進めるために工夫したことも合わせて聞いています。

採用時に重視したポイントでもっとも多かったのは「専門スキル」で49.4%でした。2位は「即戦力としての活躍が期待できるか」(39.4%)、3位は「コストの柔軟性」(37.9%)でした。一方、フリーランスの業務を円滑に進めるために工夫したことの1位は、「定期的なミーティングを設定する」で42.7%でした。2位は「初期段階で明確な業務指示を与える」(40.4%)、3位は「チームとのコミュニケーションを強化する」(37.5%)でした。
では、フリーランスの紹介サービスを利用する際に重視するポイントは何か。その結果が図5です。フリーランスの導入失敗を防ぐため、どんなサポートや紹介サービスがあると良いかも合わせて聞いています。

紹介サービスの重視するポイントを聞いたところ、もっとも多かったのは「紹介される人材の質」で42.7%でした。以後、「手数料などのコスト」(40.5%)、「サービスの信頼性や実績」(33.1%)と続きます。一方、今後どのようなサポートや紹介サービスがあると良いかを聞いたところ、もっとも多かったのは「人材の過去の実績や評価が確認できる」で41.0%でした。以後、「専門分野に特化した人材紹介サービス」(36.4%)、「エージェントによるフォローアップ」(34.1%)と続きます。
フリーランスを紹介する人材紹介サービスへの関心度を聞いた結果が図6です。

結果は「ややある」がもっとも多く、50.1%でした。「ある」(28.9%)を合わせると、8割近くの企業が人材紹介サービスに関心を示していることが分かります。
【調査概要】
調査期間:2024年11月1日(金)~2024年11月6日(水)
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1026人
調査対象:マーケティング、新規事業立ち上げ、セールス業務におけるフリーランス(業務委託)人材の導入経験がある採用担当者や経営者
【関連リンク】
株式会社ウィルゲート
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