ビザスクは2025年1月24日、新規事業担当者の選定に関する調査結果を発表しました。企業の経営責任者や新規事業開発の責任者101人を対象に、人員の選定ポイントや外部プロ人材の活用意向などを聞いています。
自社の新規事業担当者に事業を成功を導くスキルがあるかどうかを聞いた結果が図1です。

もっとも多かったのは「やや不足している」で、51.5%でした。「全く不足している」(5.9%)を合わせると、6割近くの企業が、担当者のスキル不足を感じていることが分かります。
新規事業を推進する組織の人選の基準を聞いた結果が図2です。

「経験やスキルに基づき選定」が77.2%でもっとも多く、以降は「外部からの採用」(43.6%)、「社内公募で選定」(34.7%)と続きます。
新規事業担当者に求められるスキルを聞いた結果が図3です。必要なスキルと現在保有するスキルをそれぞれ聞いています。

必要なスキルは、1位「戦略立案」、2位「社内の合意形成力」、3位「リーダーシップ」でした。一方、現在保有するスキルは、1位「リーダーシップ」、2位「プロジェクトマネジメント」、3位「社内の合意形成力」でした。必要なスキルで1位だった「戦略立案」は、現在保有するスキルの5位にとどまります。新規事業担当者に求められるスキルと現在保有するスキルに少なからずギャップがあることが分かります。
新規事業プロジェクトの課題を聞いた結果が図4です。

もっとも多かったのは「プロジェクト推進に必要なリソース不足」で、57.4%でした。以降は「関係部門との連携」(50.5%)、「経営層の理解やサポートが不十分」(48.5%)と続きます。
新規事業に取り組む目的を聞いた結果が図5です。

もっとも多かったのは「新規市場・新規顧客層の開拓」で、79.2%でした。以降は「企業の成長や収益拡大」(74.3%)、「自社ブランドや競争力の強化」「社会的課題の解決やSDGsへの貢献」(ともに32.7%)と続きます。
新規事業に外部のプロ人材を活用した経験があるかどうかを聞いた結果が図6です。

結果は「はい」が73.3%で、「いいえ」(26.7%)を大きく上回りました。
外部のプロ人材を活用して補完できたスキルを聞いた結果が図7です。

もっとも多かったのは「「戦略立案」で、48.6%でした。以降は「マーケティング」(44.6%)、「技術スキル(IT、データ分析等)」(37.8%)と続きます。
今後の外部プロ人材の活用予定を聞いた結果が図8です。

もっとも多かったのは「これまで通りの予定」で、51.4%でした。「増やす予定」が25.7%、「減らす予定」が23.0%でした。
では、外部プロ人材を活用したことのない企業の担当者はどうか。今後の外部プロ人材の活用予定を聞いた結果が図9です。

もっとも多かったのは「まだ分からない」で、48.1%でした。「今後は活用したい」と答えた割合は37.0%で、「今後も活用は検討していない」(14.8%)を大きく上回りました。
仮説検証や意思決定の際、外部プロ人材の知見やノウハウを活用することに魅力を感じるかどうかを聞いた結果が図10です。

もっとも多かったのは「ある程度魅力的である」で、54.5%でした。「非常に魅力的である」(30.7%)を合わせると、9割近くの企業が外部プロ人材の知見やノウハウに期待していることが分かります。
【調査概要】
調査名称:新規事業担当者の選定についてのアンケート
調査機関:ビザスクexpert survey
調査対象:企業の経営責任者や新規事業開発の責任者
調査方法: Webアンケート
調査日:2024年12月5日〜12月12日
有効回答数:101件
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