コンサルタントという職業に興味があるものの、「具体的にどのような仕事内容で、1日のスケジュールがどのようなものかイメージできない」という方もいるかもしれません。
本記事では、コンサルタントの仕事内容や働き方、必要なスキル、キャリアパスについて詳しく解説します。
実際にコンサルタントとして働く人の1日のスケジュールも集めたので、参考にしてみてください。
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コンサルタントとは?

コンサルタントとは、クライアント企業が抱える課題の原因を発見し、解決策を提案・実行支援する専門家です。
コンサルタントの仕事内容と流れ
コンサルタントの主な仕事は、クライアント企業の抱える経営課題を発見し、その解決を支援することです。
一般的な流れは、以下の通りです。
- クライアントの現状分析を行い、課題を明確に把握する
- 課題に関する情報収集と分析を行う
- 課題解決のためのビジョンや戦略を策定する
- 戦略を実行に移すための具体的な計画を立てる
- クライアントの実行を支援する
- 効果検証をする
コンサルタントの役職一覧

コンサルティングファームにおけるコンサルタントの役職は、ファームによって名称が異なることがありますが、一般的には以下のような階層に分かれています。
役職 | 役割 |
---|---|
アナリスト (アソシエイト) | ・情報収集 ・データ分析 ・資料作成 |
コンサルタント (シニアアソシエイト) | ・プロジェクトの中核的な実作業 ・クライアント対応 ・データ分析 ・プロジェクト推進 |
マネージャー | ・プロジェクト全体の管理 ・クライアント対応 ・予算管理 ・メンバーへの仕事の割り振り |
ディレクター (シニアマネージャー) | ・複数プロジェクトの管理 ・マネージャーの育成 ・新規案件の獲得 |
パートナー | ・新規案件の獲得 ・顧客との関係構築 ・ファーム全体の方向性決定 |
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現役コンサルタントの1日のスケジュール事例
コンサルタントの1日のスケジュールは、プロジェクトのフェーズやクライアントとの関わり方によって大きく異なります。クライアント先に常駐する場合もあれば、オフィスや自宅でリモートワークを行う場合もあります。
例として、実際にコンサルタントとして働く人の1日のスケジュールを見てみましょう。
【IT・DXコンサルタント】冨田一輝さんのスケジュール

最初に紹介するのは、株式会社みらいワークスでコンサルタントとして働く、冨田一輝さんのスケジュールです。
今回は、とある在宅勤務の日のスケジュールを教えていただきました。
退勤後は、そのまま社会保険労務士の資格取得のために2時間ほど勉強をするそうです。
【IT・DXコンサルタント】田中宏基さんのスケジュール

株式会社ベルテクス・パートナーズで、シニアコンサルタントとして働く田中宏基さん。
以下は、クライアント先に出社する日のスケジュールです。
退勤後は趣味に没頭することで、仕事とプライベートのオンオフを切り替えているといいます。
【IT・DXコンサルタント】庄司誠正さんのスケジュール

ZEIN株式会社で、マネージャーを務める庄司誠正さんの1日を見てみましょう。
クライアント先への移動時間や就寝前の時間は、業界動向やDX・AI関連情報のインプットにあてているそうです。
【人事・組織コンサルタント】岡安楓さんのスケジュール

セレクションアンドバリエーション株式会社で、シニアコンサルタントを務める岡安楓さんの1日は、以下の通りです。
残業しない文化があるため、基本的には定時で退勤しているそうです。出勤前と退勤後は自己研鑽として、ビジネス書を読んだり、オンライン講座・ウェビナーに参加したりするといいます。
【人事・組織コンサルタント】芹澤加奈さんのスケジュール

株式会社NEWONEで、シニアコンサルタントを務める芹澤加奈さん。
今回は、フレックスタイム制で朝早くに業務を開始した日のスケジュールを伺いました。
朝は子どものお弁当を作り、夜は家事や犬の世話をするなど、仕事と家庭を両立させている女性コンサルタントです。
【戦略コンサルタント】山口伸さんのスケジュール

株式会社JDSCのマネージャーとして働く、山口伸さんの1日のスケジュールを紹介します。
22:00頃には、1日の振り返りをすることが日課といいます。
【戦略コンサルタント】呂万平さんのスケジュール

グロービング株式会社で、マネージャーを務める呂万平さん。
フレックスタイム制のため、その日の予定やタスクの量に合わせて始業時間は変えているものの、9:00~10:00に出社することが多いそうです。
今回は、9:00に始業した日のスケジュールを伺いました。
退勤後は、出社している場合は社内のメンバーと食事に行き、在宅勤務の場合は運動をして気分転換をしているといいます。
コンサルタントのやりがい

コンサルタントの仕事には、以下のようなやりがいがあります。
- 知的好奇心を満たせる
- 規模の大きなプロジェクトに関われる
- 年収が高い
1.知的好奇心を満たせる
コンサルタントは様々な業界のクライアントと仕事をするため、プロジェクトごとに未知の領域に飛び込み、短期間でその業界特有の事情や課題、専門知識を理解することが求められます。
常に学び続け、自身の知的好奇心を満たせる環境は、知的好奇心が高い人にとって大きなやりがいとなります。変化の多い環境なので、ルーチンワークが苦手な人にとっては特に魅力的と言えるでしょう。
2.規模の大きなプロジェクトに関われる
コンサルタントは、日本を代表するような大企業の経営課題に関わる機会が多くあります。新入社員のうちから、大手企業の経営戦略策定や、海外政府のプロジェクトなど、社会に大きなインパクトを与える可能性のある仕事に携われます。
規模の大きなプロジェクトに関わることで、自身のビジネススキルを飛躍的に成長させられる点は、コンサルタントならではのやりがいです。
3.年収が高い
コンサルタントの年収は、他の職種と比較して高い水準にあることが多いです。
特に戦略系のコンサルティングファームでは、大規模なプロジェクトや企業の根幹に関わるような重要な意思決定に関与するため、報酬も高額になる傾向があります。
コンサルタントに必要なスキル

コンサルタントとして活躍するためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか?
ここでは、コンサルタントに求められるスキルについて解説します。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキング(論理的思考力)は、コンサルタントにとって最も基本的なかつ重要なスキルです。
クライアントの抱える複雑な課題を構造的に理解し、問題を分解し、根本原因を見つけ出すためには、ロジカルシンキングが不可欠です。集めた情報やデータを論理的に分析し、説得力のある結論や解決策を導き出す過程でも必要とされます。
ロジカルシンキングの能力が高いほど、より的確で実現可能性の高い提案を行うことができ、クライアントからの信頼を得やすくなります。
コンサルタントの仕事そのものが課題解決であるため、ロジカルシンキングは仕事の価値に直結すると言えるでしょう。
コミュニケーション能力
コンサルタントの仕事は、クライアントやプロジェクトチームのメンバーとの密なコミュニケーションなしには成り立ちません。
クライアントのニーズや課題を正確に把握するためのヒアリング能力、自身の分析結果や提案を分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力、そして関係者との合意形成を図るための交渉力など、多岐にわたるコミュニケーションスキルが求められます。
円滑なコミュニケーションは、クライアントとの信頼関係構築やプロジェクトのスムーズな推進に不可欠です。
特に外資系のファームでは、多様なバックグラウンドを持つ人々と協業するため、異文化理解を含む高いコミュニケーション能力がより重要視される傾向があります。
スケジュール管理能力
コンサルタントは、複数のプロジェクトを同時並行で担当したり、タイトな納期の中で成果を求められたりすることが多々あります。そのため、自身のタスクやプロジェクト全体の進捗を正確に把握し、効率的に時間を使い、計画通りに業務を進めるスケジュール管理能力は非常に重要です。
予期せぬ問題や状況の変化に柔軟に対応し、スケジュールを調整する能力も求められます。
効果的な時間管理は、プロジェクトの成功だけでなく、自身のワークライフバランスを保つためにも欠かせないスキルと言えるでしょう。
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コンサルタントのキャリアパス

コンサルタントとして経験を積んだ後のキャリアパスは多岐にわたります。ここでは、代表的な3つのキャリアパスを紹介します。
フリーコンサルタントとして独立する
コンサルタントとして十分な経験と実績を積んだ後、フリーランスのコンサルタントとして独立するというキャリアパスがあります。
独立することで、これまで培ってきた専門知識や人脈を活かし、自身の裁量でプロジェクトを進められる点が魅力です。
ただし、自身で案件を獲得する必要があるため、継続的な営業や、自身の市場価値を高めるための努力が欠かせません。営業が苦手な人は、フリーランス向けのマッチングエージェントを活用してみましょう。
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事業会社に転職する
コンサルタントの経験を活かして、事業会社の経営企画部門や新規事業開発部門、あるいはCxO(最高経営責任者などの役員)ポジションなどに転職するキャリアパスも一般的です。
コンサルタントとして培った戦略的思考力や分析力、プロジェクト推進力は、事業会社でも高く評価されます。
事業会社の立場から、より長期的な視点でビジネスに深く関与できることや、コンサルティングファームに比べて労働環境が安定している傾向にあることなどが、事業会社へ転職する主な理由です。
別のコンサルティングファームに転職する
専門性をさらに深めたい、より大きな裁量権を持ってクライアントの課題解決に挑戦したいといった理由から、別のコンサルティングファームに転職するという選択肢もあります。
特定の業界に特化したファームや、裁量の大きいブティックファームなど、自身のキャリア志向に合ったファームを選ぶことで、更なるスキルアップやキャリアアップを目指せます。
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まとめ
コンサルタントの仕事は、クライアントの経営課題を解決するために、幅広い知識や高いスキルが求められる専門職です。
1日のスケジュールはプロジェクトやクライアントによって異なりますが、多くの場合、分析、資料作成、ミーティングなどが中心です。
コンサルタントになるとロジカルシンキングや高いコミュニケーション能力などが身につくため、その後のキャリアアップ・キャリアチェンジにも役立つでしょう。自分の市場価値を高めたいと考えている人は、ぜひコンサルタントへの転職を検討してみてください。